頭髪ずはつ)” の例文
旧字:頭髮
手足の指を我と折って、頭髪ずはつつかんで身悶みもだえしても、おんなは寝るのに蝋燭を消しません。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
数千の葉が庭ぐるみ皆そよいだ。颶風はやて落来おちくと目がくらみ、頭髪ずはつが乱れた。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おの頭髪ずはつつかんで、宙に下がるばかり突立つッたった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)