頬笑ほほえみ)” の例文
菊枝は色白のふっくらしたからだつきで、いつも眼もとにあたたかい頬笑ほほえみをたたえている娘だった。二年まえから縁組の約束があったのを、父の悪評に耐えかねて、通胤は自分から破約した。
城を守る者 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)