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鞠躬如
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きくきゅうじょ
ふりがな文庫
“
鞠躬如
(
きくきゅうじょ
)” の例文
部屋に入ってからはさすがに覆面だけは引き下げたが、その代り今度は大きな安楽椅子に沈み込み、
鞠躬如
(
きくきゅうじょ
)
と差し出す
献立表
(
ムニュ
)
も電報もみな肩越しに受取ったのである。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
恐れるこたアねえやな……こう
空
(
から
)
元気をつけて、申しあぐべきことづけを口の中で繰り返しながら、飛石を避けて
鞠躬如
(
きくきゅうじょ
)
、ソロリソロリと御前へ進んで、ここいらと思うと
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
広い詩界をわざとらしく窮屈に
縄張
(
なわば
)
りをして、
極
(
きわ
)
めて自尊的に、極めてことさらに、極めてせせこましく、必要もないのに
鞠躬如
(
きくきゅうじょ
)
として、あぶくを飲んで結構がるものはいわゆる茶人である。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
英膳、
鞠躬如
(
きくきゅうじょ
)
としてつけ替えたのは一寸角の金的です。
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
館丁は命をうけて
鞠躬如
(
きくきゅうじょ
)
として出て行く。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
“鞠躬如”の意味
《名詞・形容動詞》
鞠躬如(きっきゅうじょタリ活用)
かしこまって身をかがめる様。
卑屈に接する様。
(出典:Wiktionary)
鞠
漢検準1級
部首:⾰
17画
躬
漢検1級
部首:⾝
10画
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
“鞠躬”で始まる語句
鞠躬
鞠躬加
鞠躬尽力