青嚢せいのう)” の例文
貰って参るがよい。書簡の内へも書いておくが、それは青嚢せいのうの書といって、書庫の奥深くに秘して、今日まで他人ひとに見せたことはないものじゃ
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ために華陀かだの「青嚢せいのうの書」は、遂に世に伝わらずにしまったものだということである。そして曹操の病も、その頃いよいよ重り、洛陽の雲は寒々と憂いの冬を迎えていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして華陀の家を尋ねて手紙を渡し、青嚢せいのうの書を乞いうけて郷里へ帰った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)