霊岸橋れいがんばし)” の例文
本所柳原やなぎわら新辻橋しんつじばし京橋八丁堀きょうばしはっちょうぼり白魚橋しらうおばし霊岸島れいがんじま霊岸橋れいがんばしあたりの眺望は堀割の水のあるいは分れあるいはがっする処、橋は橋に接し、流れは流れと相激あいげき
父 全体お前達あの時、どっちへ逃げたのだい? たしかあの霊岸橋れいがんばしの近処ではぐれて了ったんだが。
或る別れ (新字新仮名) / 北尾亀男(著)
その上、浪花屋の前を通り越して、霊岸橋れいがんばしの袂へ消炭のかけらを捨てて行ったのは、どうだ。
千田はこの臼井をかついで霊岸橋れいがんばしへ行って、辰馬丸に乗込んですぐ出てくれ。行先はいしまきだ、草枝はもんぺをはいてわしといっしょに来てくれ。松戸へ出てから、すこし歩くことにするからなあ
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
本所柳原ほんじよやなぎはら新辻橋しんつじばし京橋八丁堀きやうばしはつちやうぼり白魚橋しらうをばし霊岸島れいがんじま霊岸橋れいがんばしあたりの眺望は堀割の水の或は分れ或はがつする処、橋は橋に接し、流れは流れと相激あひげきし、やゝともすれば船は船に突当らうとしてゐる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)