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雲母摺
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きらずり
ふりがな文庫
“
雲母摺
(
きらずり
)” の例文
浮世絵は
最早
(
もはや
)
吹きぼかしと
雲母摺
(
きらずり
)
の二術を後世の画工に
托
(
たく
)
せしのみにして、その佳美なる制作品は世人をして
汎
(
あまね
)
く吾妻錦絵と呼ばしむるに至れるなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その
中
(
うち
)
役者舞台絵姿と題する
全身一人立
(
ぜんしんいちにんだち
)
の図と東洲斎写楽が
雲母摺
(
きらずり
)
に同じき
大首絵
(
おおくびえ
)
最もよし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
これによつて窺へば写楽の似顔絵は
細絵
(
ほそえ
)
の全身画も多けれど無比の傑作とすべきはやはり世人知る所の
雲母摺
(
きらずり
)
なるべし。当時歌麿の美人画にも肖像画の地色に銀色の
雲母
(
きら
)
を敷きたるもの多し。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“雲母摺”の解説
雲母摺(きらずり)は、浮世絵に施した版画手法のひとつ。岩絵具に細かく砕いた雲母を混ぜて膠液で溶いて使用し、版木を用いて特色として刷る場合は背景色に応じて、白雲母摺、黒雲母摺、紅雲母摺と呼ばれる。そのほかに細かな装飾には合羽摺を用いて、膠分を増し粘着度を高めた絵具を刷毛で型紙に塗りつけて施す。
その源泉を求め料紙の研究から考察が試みられた。
(出典:Wikipedia)
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
“雲母”で始まる語句
雲母
雲母坂
雲母紙
雲母刷
雲母越
雲母雲
雲母色
雲母光
雲母岩
雲母末