難行なんぎょう)” の例文
石婦石郎せきふせきろうもこの木の枝に紙撚こよりを結びつけて祈願すれば子宝を授かるとある。尤も片手で結ばないと御利益がないそうだから多少難行なんぎょうに属する。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
しかしながら昨日きのうまで、おのおのの歩まれてきた道は、自力難行なんぎょう聖道門しょうどうもんでござった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜでしょうか、自力に立つ故、道が難行なんぎょうなためであります。個人にとどまるため、世界がせばめられてしまうからであります。まして偉大な個性を、そうざらに予期することは出来ません。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
難行なんぎょう雑修ぞうしゅう自力じりきのこころを捨て
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)