雑囚ざっしゅう)” の例文
昨夜、淀の辺にて、配下の者が、人もあろうに、足利殿の御縁者という尼前あまぜめしいのお息子を、ほかの怪しき雑囚ざっしゅうと共に、つい六波羅牢へ曳き入れまいた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)