雑嚢ざつなう)” の例文
天竺木綿てんぢくもめん、その菓子の包みは置いて行ってもいゝ。雑嚢ざつなうや何かもこゝの芝へおろして置いていゝ行かないものもあるだらうから。
台川 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「先生。おら河童かっぱ捕りしたもや。河童捕り。」藤原健太郎だ。黒の制服を着て雑嚢ざつなうをさげ、ひどくはしゃいで笑ってゐる。どうしていまごろあんな崖の上などに顔を出したのだ。
台川 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)