陶榻とうとう)” の例文
靴のままでずかずかと板土間へあがりこむと、陶榻とうとうの上へ腰をかけた。これも酔っているらしく、蒼ざめて眼をすえていた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
越前守は支那出来の陶榻とうとうに腰をおろして、心長閑のどか四方あたりを見廻しました。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)