陳某ちんぼう)” の例文
やや久しゅうして後、玄機は紙をべて詩を書いた。それは楽人陳某ちんぼうに寄せる詩であった。陳某は十日ばかり前に、二三人の貴公子と共にただ一度玄機の所に来たのである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)