陰陽道おんようどう)” の例文
陰陽道おんようどうで日や時の吉凶を詳しく穿議した古風を沿襲しての事と存ずるが、この世を去るに吉日も凶時もあるものかという外人の理窟ももっともだ。
もう京へ伴ってもよいほどに病人はなっていたが、陰陽道おんようどうの神のために方角がふさがり、尼君たちの住居すまいのほうへは帰って行かれぬので、おかくれになった朱雀すざく院の御領で
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その結果支那から入った陰陽道おんようどうの思想がこれと合体して、『今昔物語』の中の多くの鬼などは、人の形をそなえたり具えなかったり、孤立独往して種々の奇怪きっかいを演じ、時としては板戸に化けたり
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
陰陽道おんようどうに出でしものならん。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)