“閭門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょもん75.0%
りよもん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは第一部の閭門りょもんの外で、娘等に物を言い掛ける一老女である。アルテと書いてある。アルテはアイネ・アルテである。それを複数に誤って老人等と訳してあった。
不苦心談 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今そういう永遠のグリンプスを得ようとならば、瞬間を見るが好い、瞬間は永遠に這入る閭門りょもんである、とそう人々は云うのである。時間という線は、この瞬間という点の連続から成り立っている。
現代哲学講話 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
鐵物かなものいかめしき閭門りよもん、見わたす限遙なるカムパニアの野邊に、物寂しき墳墓のところ/″\に立てる、遠山の裾をめたる濃き朝霧など、我がためにはこたび觀るべき
われは涙をそゝいでフルヰアの名を呼び、盤散はんさんとして閭門りよもんの外なる街道に歩みかへりぬ。