関明神せきみょうじん)” の例文
その跫音あしおとの行方を聞き澄ましていると、今、二人が来た方角とは反対に、関明神せきみょうじんの社殿のほうへ、猿上ましらのぼりに急いだらしい。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
病人の傷がなおるまで、かくまってくれというお前の方からの注文だろう、ところがここは街道筋で、わけても人目に立ちやすいから、実は関明神せきみょうじんの下で、時雨堂しぐれどうという一軒家が
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)