「この船はほとんど風上に間切っても進めますな。女房にだってこれほど言うことをきかせる訳にはゆきますまいよ。しかし、」
サンチャゴが勢よく走りだすと、向うの黒船もにわかに船足を早め、海の上を電光形に間切りながら、サンチャゴのほうへ突っかけてくる。
航海にはしばしば順風の便ありといえども、人事においてはけっしてこれなし。人事の進歩して真理に達するの路は、ただ異説争論の際に間切るの一法あるのみ。
唯女を買っただけでは気の済む訳がないのだ。私には一人楽みが出来なければ寂しいのも間切れない。
“間切”の解説
間切(まぎり、ryu: マジリ)は、沖縄及び奄美群島における、琉球王国時代および明治時代の沖縄県の行政区分のひとつ。近世には間切は行政区画であるとともにそれ自体が直接納税義務者でもあった。
(出典:Wikipedia)
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