長篇ちょうへん)” の例文
(今でも二、三の作品は、やはり読むと不快な気がする)それからどういう因縁か、ゾラは大学へはいるまでに、一冊も長篇ちょうへんを読まずにしまった。
仏蘭西文学と僕 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
長篇ちょうへんなんですよ。数学の教授たちは面白い面白いと云ってくれましたが、僕はこれから、数学を
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
つづいておなじく長篇ちょうへんの『小悪魔しょうあくま』を発表はっぴょうして、一りゅう作家さっかとしてをうたわれるようになった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
こうして黒田先生の事を書いていると、本当に、時のつのを忘れる。もう深夜、十二時ちかい。兄さんは、隣室で、ひっそり小説を書いている。長篇ちょうへん小説らしい。もう二百枚以上になったそうだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)