“鐉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきがね52.6%
かけがね42.1%
カキガネ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ごとごと云わしてかきがねはずした後で夫を内へ入れた彼女はいつもより少しあおい顔をしていた。彼はすぐ玄関から茶の間へ通り抜けた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
守は問題の窓の所へ歩いて行って、すぐその前の板塀についているくぐをガタガタ云わして見たが、内部からのかけがねに異状はなかった。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
書庫は丸太造りの頑丈なもので、その内側からカキガネカンヌキ)が下ろされていた。勿論、犯人の隠れる所も、ドア以外からは出られるすき一つなかった。
(新字新仮名) / 楠田匡介(著)