鏘々しやう/\)” の例文
友の詩のかゞやけるも亦むべなりや。へやは木曾の清溪に對して、其水聲は鏘々しやう/\として枕に近く、前山後山の翠微すゐびは絶えずその搖曳せる嵐氣らんきを送りて、雲のたゞずまひまた世の常ならず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
耳鉗みゝわ腕釧うでわほそ姿すがたに、拔出ぬけでるらしく鏘々しやう/\として……あの、さら/\と歩行あるく。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)