トップ
>
鋸歯
>
きょし
ふりがな文庫
“
鋸歯
(
きょし
)” の例文
旧字:
鋸齒
恐ろしい形の山で、稜線が
鋸歯
(
きょし
)
状に深く切れこんでいて、いかにも峨々という言葉が文字どおりにあてはまるような山の形である。
黒い月の世界
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
それは実によく晴れわたった、
穏
(
おだやか
)
な夏の夕だった。眼のまえの屏風岩のギザギザした
鋸歯
(
きょし
)
のようなグラートのうえにはまだ、夕雲はかがやかに
彩
(
いろど
)
られていた。
涸沢の岩小屋のある夜のこと
(新字新仮名)
/
大島亮吉
(著)
葉序は互生、基部狭隘、辺縁に
鋸歯
(
きょし
)
状の刻裂がある。四枚の花弁と四個の
萼
(
がく
)
、花冠は大きく花梗は長い。
天主閣の音
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
道はますます
嶮
(
けわ
)
しくなる、
鋸歯
(
きょし
)
状の小峰を越ゆること五つ六つ、午後二時二十分、最高峰奥穂高「信飛界、奥穂高岳、徹蔵氏」「信飛界、岳川岳、フィシャー氏」の
絶巓
(
ぜってん
)
に攀じ登った。
穂高岳槍ヶ岳縦走記
(新字新仮名)
/
鵜殿正雄
(著)
右手には伊豆半島の東側の海岸線が
鋸歯
(
きょし
)
状に沖へ伸びている。
謎の女
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
“鋸歯”の意味
《名詞》
鋸の歯。
植物の葉の縁が鋸の歯のような形状であること。
(出典:Wiktionary)
鋸
漢検準1級
部首:⾦
16画
歯
常用漢字
小3
部首:⽌
12画
“鋸歯”で始まる語句
鋸歯状
鋸歯壕
鋸歯文