“鉄物”の読み方と例文
旧字:鐵物
読み方割合
かなもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒼味がかッた連翹色れんぎょういろで、葉といえば、鼠みともつかず緑りともつかず、下手な鉄物かなもの細工を見るようで、しかもたけいっぱいに頸を引き伸して
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
彼は鉄物かなもの屋の店さきを素通りして、町内の鳶頭かしらうちをたずねた。鳶頭はあいにく留守だというので、彼はその女房とふた言三言挨拶して別れた。
半七捕物帳:03 勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
五百の里親神田紺屋町の鉄物かなもの問屋日野屋忠兵衛方には、年給百両の通番頭二人があつて、善助、為助と云つた。此日野屋すら相応の大賈たいこであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)