釣錢つり)” の例文
新字:釣銭
それは五十ポンドで彼が私に拂ふ分は十五ポンドしか無いのであつた。私はお釣錢つりが無いと云つた。
「それつきりですよ。あ、さう/\、伊豆屋の虎松、相變らず乞食からお釣錢つりの來さうな風體で、朝から晩まで吾妻屋のあたりをウロウロしてゐまさア。後家のお染さんはそれを嫌がるまいことか」
釣錢つりのあらう筈がない
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「お釣錢つりなんぞは要らない、わかつてるでせう。お給金をお取んなさい。」
釣錢つりはいらぬと、上町の
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)