“野爪”の読み方と例文
読み方割合
のづめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、川西の野爪のづめはらにかかると、よしあしや、また低い丘の起伏の彼方に、たくさんな弓の先が見えた。鉾の先もきらめいている。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい。合戦は今、野爪のづめの沼と丘の間で起っています。——が、首尾は、思うつぼとは申されません。何ぶん、将門の方にも、用意があったようですから」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)