“野天商人”の読み方と例文
読み方割合
のでんあきんど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野天商人のでんあきんどもみな休みで、ここの名物になっているいわしの天麩羅やにしんの蒲焼の匂いもかぐことはできなかった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
両国の秋はいよいよ深くなって、路傍みちばたには栗を焼く匂いが香ばしく流れていた。しかしここの名物の観世物小屋の野天商人のでんあきんどが商売をはじめるのはひる過ぎからで、午まえの広小路は青物の世界であった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)