“重錘”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おもり85.7%
おもし14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は男の身体について居る重錘おもりのやうに、段々男を浮ぶ瀬のないやうに、沈落させて行くのだと思ふと、女は心の底から男に済まないと思ひ出した。
海の中にて (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
つまりピアノ線の両端に重錘おもりをつけたようなものを矢鱈やたらと空中に打ち上げれば襲撃飛行機隊は多少の迷惑を感じそうな気がする。
烏瓜の花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
生きながら皮袋に入れて水の中に放り込んでしまうのもあり、また船に乗せ川の中流に連れて行って、そうしてそれをくくって水に漬け石の重錘おもりを付けて沈めるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
所がその中には、重錘おもりと詰め物が詰まっていると思いのほか、蓋の開きにつれて得も云われぬ悪臭が立ち上って来る。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
重錘おもりをかけて深い井戸に投げ込まれた灯明のように、深みに行くほど、君の心は光を増しながら、感じを強めながら、最後には死というその冷たい水の表面に消えてしまおうとしているのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
つまり、それをさせぬためには、まずどっちにでも、均衡つりあうだけの重錘おもしを置くことだ。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
明らかにそれは、二重に重錘おもしの加わった、失望を意味するのだから。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)