酔醒ゑひざめ)” の例文
旧字:醉醒
それから感情がしづまると、「これも皆お前が可愛かはいいからだ」といふやうな愚痴を、わたしはしきりと説いた。酔醒ゑひざめの風が冷いやうに、娘の心の離反に対する不安がわたしには冷かつた。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)