郭子儀くわくしぎ)” の例文
十二疊半の部屋で、八枚の襖に郭子儀くわくしぎのやうな支那風の人物と、芭蕉のもとに嬉戲する子供等のさまとが描いてある。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
郭子儀くわくしぎ」の圖とわたしはいつてゐるが、もつと目出たい題名がついてゐたのかどうかは忘れてしまつた。
「郭子儀」異変 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
柳里恭りうりきやうの「郭子儀くわくしぎ」の對幅が、いつのころかわたくしの生家うちにあつた。もとより柳里恭の眞筆ではない。ほんものならば、その頃でも萬といふ級の取引であつたらう。
「郭子儀」異変 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
わたくしの家に「郭子儀くわくしぎ」のおめでたい圖があるといふことは、近隣では知つてゐた。
「郭子儀」異変 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)