道者どうしゃ)” の例文
彼方あちらけ……御心配なさいますな……悪い奴だ、此の方々は成田の道者どうしゃではないか、手前てまいたちは成田街道で其の日を送る駕籠かきの身の上で有りながら
さすがに由緒ある人の果てなのであろう、まことの道者どうしゃらしい風采で、こくり/\居眠りをしていたのを、「今度はあなたにお願いします」と云って揺り起して責めると
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今は東京市内になった高井戸たかいどあたりの子どもが、もとは甲州街道に出て富士登りの道者どうしゃ
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
田舎から道者どうしゃがラサ府へ出て来ると金をくれろというです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)