“運上所”の読み方と例文
読み方割合
うんじょうしょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるところは運上所うんじょうしょ(税関)を中心に掘立小屋ほったてごやの並んだ新開の一区域であり、あるところは埋め立てと繩張なわばりの始まったばかりのような畑と田圃たんぼの中である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼の父は秋成又左衛門といって、身分は寄合、運上所うんじょうしょ元締をしていた。又四郎は父が四十歳のとき生れた一人息子である。又左衛門はまれにみる性急せっかちな人で、「せかちぼ」という綽名があった。
百足ちがい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
神戸こうべ村の東の寂しく荒れはてた海浜に新しい運上所うんじょうしょが建てられ、それが和洋折衷の建築であり
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)