連判れんぱん)” の例文
「さうか。」東組与力瀬田済之助せいのすけ、同小泉淵次郎えんじらうの二人が連判れんぱんに加はつてゐると云ふことは、平山の口上こうじやうにもあつたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
主君救出決死組の盟とその連判れんぱんは即座になされたが、そう方針が一決するまでには、家中の苦悶くもんと迷いも一方ひとかたでなく
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村会に於てはまた、大多数を以て墓地排斥の建議案を通過するぞと意気込いきごむ。それから連判れんぱんの陳情書を東京府庁へ出すとて余にも村民の一人として賛成を求めて来た。昨朝の事である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「法然と同心の者は、これへ、連判れんぱんなされたい」といった。ある者は、一読して
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)