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逈
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はるけ
ふりがな文庫
“
逈
(
はるけ
)” の例文
やうやう昇れる
利鎌
(
とかま
)
の月は
乱雲
(
らんうん
)
を
芟
(
か
)
りて、
逈
(
はるけ
)
き
梢
(
こずゑ
)
の
頂
(
いただき
)
に
姑
(
しばら
)
く掛れり。
一抹
(
いちまつ
)
の
闇
(
やみ
)
を透きて士官学校の森と、その中なる兵営と、その隣なる町の
片割
(
かたわれ
)
とは、
懶
(
ものう
)
く寝覚めたるやうに
覚束
(
おぼつか
)
なき形を
顕
(
あらは
)
しぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
逈
部首:⾡
10画