逆八さかさ)” の例文
眼光のみ物すごきまで燃え来りて、遂に狂へる如く其地図を靴底に蹂躙じうりんし、右手に握れる彼の宝典『世界政策』の一冊をさへ寸裂して河中に投ずるに至り、逆八さかさの字のひげを掻きむしつて悶々する者は
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)