迸出ほとばし)” の例文
そこから迸出ほとばしる血が、黒ければ黒いほど気持がよくて、毒々しければ毒々しいほど愉快なのだ。だから探偵小説の読者は皆善人なのだ。
探偵小説の正体 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
銀貨一片に瞪目とうもくせし乗り合いよ、君らをして今夜天神橋上の壮語を聞かしめなば、肝胆たちまち破れて、血は耳に迸出ほとばしらん。花顔柳腰の人、そもそもなんじは狐狸こりか、変化へんげか、魔性か。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
眉間は裂けて鮮血なまちさっ迸出ほとばしる。
池袋の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)