とつ)” の例文
然し若しおれであつたら、もう、とつくになつてゐた筈だらう。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「全體、お前とおれとは、な、お前の口調で云やア、同じ星のもとで生れてゐないのだ。とつくに離婚してゐた筈だが、ただ可哀さうだと思ひ/\して今までつづいたのア、云つて見りやア、おれのお慈悲だ。」
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)