辻惑つじまど)” の例文
四月の末だというのに、湿気しっきを含んだ夜風が、さらさらと辻惑つじまどいに吹迷って、の花を乱すばかり、さっと、その看板のおもてを渡った。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)