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辷出
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すべりい
ふりがな文庫
“
辷出
(
すべりい
)” の例文
呼鈴
(
よびりん
)
を
烈
(
はげ
)
しく
鳴
(
なら
)
して、「矢島をこれへ。」と御意あれば、
畏
(
かしこ
)
まりて
辷出
(
すべりい
)
づる
婢
(
おはした
)
と
入違
(
いりちがい
)
に、
昨日
(
きのう
)
馬を
馭
(
ぎょ
)
せし矢島由蔵、真中の障子を開きて縁側に
跪
(
ひざまず
)
き
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ちょっと、
私
(
わたくし
)
が……あの見て参じます。」と茶の道に
侍
(
さぶろ
)
うたる小間使の秀、御次へスルリ、
辷出
(
すべりい
)
でて東の縁の雨戸一枚外して取るや否や、わんと飛付くを、
叱
(
しっ
)
——叱りながら
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とあれば、「はッ、——はッ。」とお受申して、次の間へ
辷出
(
すべりい
)
でぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
辷
漢検1級
部首:⾡
5画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“辷”で始まる語句
辷
辷石
辷台
辷落
辷込