辰平たつへい)” の例文
三ヶ寺の中央にくらいする東泉寺の寺男で辰平たつへいと名づける六十ばかりの爺さんが、裏庭に落ちこぼれた躑躅つつじの赤い花を掃き寄せながら、だんだん墓地の方へ、ほうきを動かして進んでゆきますと、突然
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)