辛毘しんび)” の例文
辛毘しんび、あざなは佐治さじ、これは潁州えいしゅう陽翟ようてきの生れ、大才の聞えつとにたかく、いまや魏主曹叡の軍師として、つねに帝座まぢかく奉侍している。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに袁譚の使いとして、曹操のところに止まっていた辛毘しんびは、袁尚の捨てて行った衣服、印綬、旗幟などを、槍の先にあげて
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「其方は、早くから予に仕えておる辛毘しんびの兄ではないか。予の陣中に留まって、弟と共にいさおしを立て、将来、大いに家名をあげたらどうだ」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍中の劉廙りゅうい辛毘しんび劉曄りゅうよう、尚書令の桓楷かんかい陳矯ちんきょう、陳群などを主として、宗徒の文武官四十数名は、ついに連署の決議文をたずさえて、重臣の大尉賈詡かく、相国の華歆かきん
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折も折、侍中辛毘しんびからこう聞かされたとき、皇帝曹丕そうひ
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に、諫議かんぎ大夫の辛毘しんびが、帝にも奏し、群臣にもいった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あります。平原へいげんの令、辛毘しんびならきっといいでしょう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝廷は再度、辛毘しんびを前線にさしむけ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)