トップ
>
蹲居
>
うずくま
ふりがな文庫
“
蹲居
(
うずくま
)” の例文
今や紙帳の裾に
蹲居
(
うずくま
)
り、刀を例の逆ノ脇に構え、斬って
出
(
い
)
ずべき機会を窺い、
戸外
(
そと
)
の物音を聞きすましている左門とを蔽うていた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
背後から追い逼る殺人鬼! 前からは寄って来る悪病の主! 間に挿まれた老人と老婆は、ベタベタと道へ
蹲居
(
うずくま
)
った。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鳥が
翔
(
か
)
け過ぎ、兎が根もとを走り、野鼠が切り株の頂きに
蹲居
(
うずくま
)
り、木洩れ陽が地面に虎斑を作っている。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何故だろう? 蜘蛛が、自分の張った網へ、蝶が引っかかろうとするのを、網の片隅に
蹲居
(
うずくま
)
りながら、ムズムズするような残忍な
喜悦
(
よろこび
)
をもって、じっと眺めている。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
遠寄せかそれとも武者押しか? 何者がどこへ行くのであろう? ——不審に思いながら庄三郎は老人の側へ
蹲居
(
うずくま
)
り、山査子の藪の隙間からじっと向こうをすかして見た。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
蹲
漢検1級
部首:⾜
19画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“蹲”で始まる語句
蹲
蹲踞
蹲跼
蹲螭
蹲石
蹲裾
蹲跪
蹲躅
蹲込
蹲踞込