かゝ)” の例文
大抵男子二人、若くは女子二人なるが、ねる如き早足にて半圈に動き、その間手をも休むることなく、羅馬人に産れ付きたる、しなやかなる振をなせり。女子は裳裾もすそかゝぐ。
何時も馬の子の様に、母の跡に附き、親父の穿き古した、ぼろ/\のずぼんの、垂れて地を払ふのを、片手でつまんで歩くのは、丸で天気の悪い時に、善いきものを着た女が、すそかゝげるやうです。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)