踏鞴たたら)” の例文
紀州熊野の深山でも、一たたら、または一本踏鞴たたらなどと伝え、かつて勇士に退治せられた話がある。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大なる踏鞴たたらというものを作り、それを足で踏んで盛んに炭の火を起こし、金属を鎔解していろいろの器物を造る人ばかりが、山にかまを築いて多量の炭を製するの必要を持っていたゆえである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)