“跑(か)” の例文
八年前余は独歩(どっぽ)嵐山から高尾に来た時、時雨(しぐれ)に降られて、梅が畑の唯有(とあ)る百姓家に跑(か)け込んで簑(みの)を借りた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
南嶽の慧思は山に水なきを患(うれ)うると二虎あり師を引きて嶺に登り地を跑(か)いて哮(ほえ)ると虎跑泉とて素敵な浄水が湧出した、また朝廷から詰問使が来た時二虎石橋を守り吼えてこれを郤(しりぞ)けた
雨にぬれて跣足(はだし)で跑(か)けあるき、栗でも甘藷(いも)でも長蕪でも生でがり/\食って居る田舎の子供は、眼から鼻にぬける様な怜悧ではないかも知れぬが、子供らしい子供で
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)