“足蹴(キック)” の例文
オオミヤクの泥沼で思い切っておれを足蹴(キック)した瞬間、はじめて日本の幽霊からぬけだすことができたのだとおれは信じている。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「おれはこうして立っているから、お前はおれの腰骨でも腹でもどこでもいいからどんどん足蹴(キック)しながらすこしずつ藻掻きあがるんだ、いいか」
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おれを足蹴(キック)したやつがどんな立派なアメリカ人になったか、日本の秋晴れの中でつくづくと見届けてやりたいのである。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)