足尖あしさき)” の例文
二人の身体は逆様さかさまに馬の上から墜落すると、抱き合ったまま砂地の上を転った。蹴り合い、踏み合う彼らの足尖あしさきから、砂が跳ね上った。草葉が飛んだ。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)