足台クッション)” の例文
旧字:足臺
「怒ったね苅田君、——今のはたとえ話さ。つまり足台クッションの位置を直した者があるとすれば、ここには君より他に誰もいないと云ったんだ」
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
皆は千之の指さす方を見た、——倒れている老子爵の足の方に、子爵が常に痛風症に悩む足を載せて居た足台クッションが転げていた。
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「妙だ、——僕がゆうべ来た時も、こいつは卓子テーブルの隅に片寄せてあった。——署長さん、此処ここにいる者は、みんな足台クッションが片付けてあったのを知っています」
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)