赤児やや)” の例文
旧字:赤兒
続いて駄馬馬子まごが鼻歌おもしろく、茶店の娘に声かけられても返事せぬがおかしく、かなたに赤児ややの泣き声きこゆればこなたにはわらべが吹くラッパの音かしましく
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
先月彼女あれが出ました晩、旦那が途中でお待受け、私が口を開かされましたが、恠しいどころじやござりませぬ。お腹に赤児ややが居ますもの。とうからちやんとお支度が、出来てゐたのもごもつと。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「おう、外へ出るといい気もち——赤児ややもスヤスヤ寝ていますよ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤児ややをおろすよ。
ひなた (新字旧仮名) / 新美南吉(著)