賢夫人けんぷじん)” の例文
併しよくしたもので、春泥の細君さいくんというのが、仲々の賢夫人けんぷじんで、本田は原稿の交渉や催促なども、この細君を通じてやることが多かった。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ミイさんのような賢夫人けんぷじんや、小ツやんや早苗さんのオールド・ミスのおえら方にはできんことも、わたしらはするもん。なあマッちゃん、大いにやろう
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「よく届くんだ。賢夫人けんぷじんだから、目が届き過ぎて困ることもあるんだ」
四十不惑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)