賄場まかないば)” の例文
そうして元来た道とは反対に、賄場まかないばの前の狭い廊下から、近道伝いに自分のへやに帰ると、急にガッカリして寝台の上に這い上った。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
食堂からかぎの手に折れ曲った賄場まかないばにしみついた、むかむかするような脂ぎった臭い、もののすえたような臭いが、船内を流れているしめっぽい、得体の知れない風にのって強く鼻を刺すのが
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「じゃあ、あの賄場まかないばは、船艙と何か関係があるんですか?」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)