やまいぬ)” の例文
非常に立派なやまいぬであるということや、彼はそういう賤しい資格でストライヴァーに奉仕しているのだということが、噂され始めたのであった。
近くの壁画を見れば、やまいぬわに青鷺あおさぎなどの奇怪きかいな動物の頭をつけた神々の憂鬱ゆううつな行列である。顔もどうもないおおきなウチャトが一つ、細長い足と手とをやして、その行列に加わっている。
木乃伊 (新字新仮名) / 中島敦(著)
とあり、他に、この作の主要人物である獅子のやまいぬとしてのカートンと、同じく作中人物のクランチャー夫妻とについての萠芽的な思付きが記されている。
第五章 やまいぬ