豊後水道ぶんごすいどう)” の例文
が、豊後水道ぶんごすいどうから侵入した編隊は佐田岬さたみさき迂廻うかいし、続々と九州へ向うのであった。こんどは、この街には何ごともなかったものの、この頃になると、にわかに人も街も浮足立って来た。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
天気図によると二十一日午前六時にはかなりな低気圧の目玉が日本海の中央に陣取っていて、これからしっぽを引いた不連続線は中国から豊後水道ぶんごすいどうのあたりを通って太平洋上に消えている。
函館の大火について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)