谷畠たにはた)” の例文
或時谷畠たにはたの里を未明に立ち、智者山ちしゃやま険岨けんそを越え、八草やくさの里に至る途中、夜既に明けんとするのころ深林を過ぐるに、前路に数十歩を隔てゝ大木の根元に、たけ一丈余の怪物よりかゝるさまにて
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)